TOP

  • 全ての記事
  • 日本のCTO
  • ITプロインタビュー
  • 利用企業インタビュー
  • その他
  • close

    MENU

    「ギターや料理にアプリ開発、毎日の中に小さな楽しみを埋め込むようにしています」【久保田裕さんインタビュー】

    ITプロインタビュー

    2015年07月27日

    海の風を感じながらの早朝ジョギング、毎朝30分のアプリ開発が日課。帰宅後30分は必ず趣味のギター練習で指を動かし、ときには自ら料理も楽しむという、エンジニア・久保田裕氏。週に3日はITプロとして働き、他の日にはベンチャーの社外CTOからNPOの一員まで、さまざまな顔も併せ持つ。湘南エリアで暮らしながら、周辺のエンジニアを集めた「湘南Apps!」では勉強会も主催するという彼に、これまでの道のりや現在の“日常”を聞いた。
    ■営業からソフトウェア、システム開発を経てフリーに
    Q.エンジニアとして働き始めたきっかけは?

    最初はCADのソフトウェアを販売する営業をやっていたんです。開発の仕事がやりたくて入ったら、まずは仕事を覚えるために2年ほど営業をやりなさいと。それからインストラクターを経由して、ようやく希望職種のソフトウェア開発部門に。

    Q.ソフトウェア開発に興味をもっていた背景は?

    モノを作るのは昔から好きで、コンピューターを使って何かしたいなという興味があったんです。でも仕事としては、僕もともとはミュージシャンになりたかったんですよ。でもそれが難しいとわかり、じゃあ就職するかと思ったとき、どうせならソフトウェア作りたいなと。

    それに音楽のバンドと開発のチームって、実はすごく似ていると思います。少人数でひとつのものを作るところや、メンバーの組み合わせによって、生み出されるものが化学変化を起こすところ。決まった仕様はあっても絶対ひらめきが必要というのも、作曲とソフトウェア開発の共通点かなと思うんですよね。

    Q.その後の歩みは?

    Javaのトレーニングプログラムに参加して本格的に学んだ後、いろいろな企業に常駐しながら、そこの業務システムを作るという仕事をしていました。回った企業は5年半で4社ほど。お客様の要望を直接聞いてそれを仕様に落とし込み、開発していくスタイルだったので、営業時代の経験が活きました。

    そこから、ユーザーの反応がもっと直に感じたいなと思うようになり、携帯電話のOS等を作っていた会社に転職。海外拠点が多かったのも選んだ理由のひとつですね。そこでは、組み込み系ソフトウェアの品質管理を行うWebツールを作る仕事をしていました。

    Q.海外にも興味があった?

    昔から「世界のどこでも食える仕事がいいな」と思っていて。ソフトウェア開発がいいなと思ったのも、場所を選ばない仕事だから。海外の現場も経験してみたいと思っていたのですが、そこで働いていた5年のうちには叶わなかったですね。そのうちにオフィスが移転して通勤が難しくなり、前々から独立を考えていたこともあって、フリーランスになりました。

     
    ■ギターや料理にアプリ開発、毎日に楽しみを埋め込んでおく
    Q.現在の1週間の過ごし方は…?

    月〜水は10〜19時でITプロ。木〜土は個人の受託案件に充てています。受託案件では、あるベンチャーの社外CTOなども担当しています。あとは地域活動を行う「地域魅力」というNPO法人にも籍があるので、そのオフィスで過ごすことも。日曜だけは完全オフ。地域でのお祭りやイベント運営にも関わったりしていますね。

    Q.プライベートタイムにやっていることは?

    ギターが趣味なので、家に帰ると毎日30分必ず弾いています。早く帰ってきたときは自分で料理することも。平日の朝はなるべくジョギングと、毎朝自分のアプリ開発を30分やるのも日課ですね。

    Q.毎朝30分、と決めている?

    時間を30分で区切り、25分とにかく集中して5分休む…を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」を取り入れていて。家で仕事をしていると誘惑が多いので、自分を戒めるために、25分頑張れと(笑)。自分に甘い人にはおすすめです。

    Q.毎日ギターにジョギングにと、充実したライフスタイルですね…。

    ギターを弾くとか料理するとか、一日の中に自分の小さな楽しみが入ってないと、平日が嫌になってしまうんです。でも好きでプログラミングをやっているので、苦痛に捉えるような方向に持っていきたくない。それで毎日の中に楽しみを埋め込んでいます。
    (写真:年に何回かは大会などに出場することも。写真は2014年の富士山マラソン)

    Q.ちなみに、ITプロパトナーズを知った背景は?

    フリーになった当初はクラウドソーシングも使いましたが、どうしても効率が悪くて。探す手間はかかるうえに単価は低く、納期は早い。仕方なく収入を得るために週5日の現場に入ると他のことはまったくできず、何のために独立したのかと(笑)。

    そんな時にITプロパートナーズの広告を見て、週2、3日ならちょうどいいなと思いました。しかも自分の伸ばしたいスキル、iOSをやらせてほしいと相談したら、すぐにその条件で案件を提示してくれて。自分のスキルセットって自分で積み上げていかないとうまい方向にいかないので、そこを汲み取ってもらえるのはありがたかったです。

    Q.ITプロとして働き始めて感じた変化は?

    一番大きいのは収入面。必死に仕事を探す時間がなくなって営業コストは半減、かつ毎月の収入が安定しました。また、チームで働くと、普段ひとりではできないような規模の仕事ができるという面もありますね。今入っている会社はすごく勢いがあるので、関わったアプリのダウンロード数が急激に伸びたりと、ダイナミックさを味わえるのはとても面白いです。

     
    ■小鳥のように軽やかに起動する送信専用アプリ、「スグツイ」
    Q.ご自身で開発されているアプリとは。

    例えばこの「スグツイ」。Twitterの送信専用アプリで、とにかく軽く起動して速く送れるというのがコンセプトです。タイムラインは見られないのすが、今この瞬間をツイートしたいというときに使ってもらうという一定の需要はありまして。 

    先日、Twitter関連のアプリをたくさん入れていたというユーザーさんから「アプリを整理して、公式アプリと『スグツイ』以外消しました」と書き込みがあって、ちょっと嬉しかったですね。「小鳥のように軽やかに起動しています」と。僕よりいいことを言う(笑)。

    Q.今後はどんなサービスを…?

    スグツイのように、日常の中で一瞬使って楽しめるアプリをたくさん作っていきたいですね。最近はユーザーの時間をいかに使ってもらうかを競うサービスが多いと思うのですが、そこには限界があるし、一日中モニター見ているよりも外出た方が楽しいじゃないかと。気軽に使えて毎日がちょっとずつ便利になる、そんなアプリを開発していきたいです。

     
    ■いま書いている一行が、その先で生み出すもの
    Q.市場で求められているエンジニアとは?

    人とよく話し、相手の要望を汲み取る力はどこにいってもすごく重要だと思います。それから自分の技術力を更新し続けられる人。そのふたつは絶対で、あとはプログラムを書いたりソフトウェアを作ったりすることを楽しめる人ですよね。

    ただ作業するのではなくて、自分が何のためにこの一行を書いているか、この一行がお客様にどういう影響を与えるのかに想いを馳せて、そこにわくわくや面白さを見出せる人かなと思います。 

    Q.久保田さんご自身も、開発を楽しむ課外活動をされているとか。

    今は藤沢のフリーランスエンジニア中心とした「湘南Apps!」というグル―プに参加しています。自分が講師として勉強会を主催することもありますね。地域で、ITを使って何か面白いことできないかな…という人の集まりなので、仕事ではなく部活のような感じです。地域×ITの可能性を探りながら、皆でわくわくしていますよ(笑)。

     

    edited by editor
    ITPRO