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    「デザインとはゼロベースから可視化すること。その力を持っている人がデザイナーである」【大川真理さんインタビュー】

    ITプロインタビュー

    2015年05月12日

    okawa
    「デザインとはゼロベースから可視化すること。その力を持っている人がデザイナーである」
    ファッションデザイナーからWebデザイナーに転身したというユニークな経歴を持つ大川真理さん。現在はUI/UXデザイナー、クリエイティブディレクターとして活躍中だ。昨年、2名のエンジニアと共にPOKET合同会社を設立。ギフトキュレーションアプリ『ARIGATE』のリリースに向けて邁進する中、週3日はITプロパートナーズを利用し安定収入を確保しているという。そんな彼女に、今後求められるデザイナー像やワークスタイルについて伺った。
    ■立体から平面へデザイン制作をシフト
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    Q.大川さんはなかなかユニークな経歴をお持ちとか。

    ファッションデザイナーを3年経験して、どうも立体は向かないなと思いまして。それで、平面のデザインへシフトするために、大手エネルギー企業の広報部に入社。ここで社内サイトや社内報を作っていました。

    Q.制作会社ではなく企業に入った理由は?

    最初はクライアント側に入って現状を見ておきたいと考えたんですよ。ただ、一般企業だったので制作以外にもいろいろとやることがあって、制作1本に絞ろうと3年働いた後にDigital Garageに転職。デザイナー兼ディレクターとして勤務していました。

    要件を聞いて、ワイヤーを書いて、制作をして、ディレクションをやって…とすべてのことを担当していましたね。ただ、大手だったのでなかなかの激務で(笑)。そこで、もう少し小さな制作会社に移ろうと転職したところ1年でその会社が倒産。

    「また、就職活動しないとなぁ」なんてことを友人や仕事仲間にぼやいていたら「なんか作ってよ」という感じで知り合いから仕事がくるようになったんです。それでそのままフリーランスに突入(笑)。

    Q.知り合いからの仕事だけで食べていけたんですか!

    そうなんですよ。私、いままで営業活動をしたことがなくて。Creww』とかスタートアップコミュニティには登録しているんですけどそこからとか、facebookで突然仕事依頼のメッセージがきたりとか。そんなこんなで7年間フリーランスで食べていましたが、昨年、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの3人でPOKET合同会社を立ち上げました。

    Q.設立した理由は?

    それぞれフリーランスで活躍していて、仕事には困っていない程度のスキルがある。だからこそ、3人集まればもっと面白いことができるんじゃないかと考えたんです。

     
    ■ギフトを共有して新たなプレゼント文化を発信
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    Q.現在はどのような面白いものを?

    ギフトキュレーションアプリ『ARIGATEをまもなくリリース予定。このアプリはオンラインでのギフト購入を共有できるサービスで、ECサイトで見つけたアイテムをクリッピングしてまとめて見ることができます。出産祝いや結婚祝いなどで共同購入する際に友人同士でシェアできたり、センスのいい人が選んでいるギフトをチェックして参考にしたりという使い方ができます。

    今、10代、20代の買い物は6割がスマートフォンで購入する時代。この流れを受けて考えたサービスですね。私自身がプレゼントを贈るのが好きという背景もありますが。

    まずはCGMとしてスタートさせ、ゆくゆくはショップサイドがユーザーに的確なアドセンスが打ち出せるようなプラットフォームの構築をしていきたいと考えています。

    Q.ITプロパートナーズを知り、利用にいたった経緯を教えてください。

    ネットの検索で知り、3日というフレキシブルな働き方ができるのが利用を決めた最大の理由。自社事業や個人受託案件もあるため、週5日は難しいけれど3日ならちょうど良いんですよね。

    そして、フリーランスを長くやっていると3日ぐらい誰とも会ってない…なんて日があるんですよ。今の会社も事務所を構えているわけではなくて、それぞれ自宅で作業して、会議もハングアウト。そうなると、コンビニのお兄さんとしか会ってない! なんてことになるわけです(笑)。ですから、軽い社会復帰の意味も込めてITプロパートナーズのサービスを利用しようと決めました。

    また、スタートアップ時でもあるので安定した収入を確保したかったのも理由のひとつ。金銭面の不安はマインドセットに影響が出るので、大切な時期にそれを避けたかったのもありますね。

     
    ■スキルを理解した上でのマッチングでストレスなし
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    Q.1週間の過ごし方は?

    週に3日はITプロパートナーズとして企業に常駐して、運営サービスの管理画面の設計を行っています。アポやミーティング、入金作業を始めとする自社の財務関係などの外出仕事は1日にまとめて、「動く日」に。そして2日は自社事業と個人受託の制作に集中

    日曜は完全オフ。メールもあまり開かず、急ぎでない限り返信もしないようにしています。会社員時代から30代前半まで休みもなしで徹夜仕事もしていましたが、もう、体がついていきません(笑)。自宅作業もできるだけ20時には終わらせて、仕事と休みのメリハリをつけるようになりました。

    Q.ITプロパートナーズで「社会復帰」していかがでしたか?

    本当に週3日はちょうどいい(笑)。今の企業は残業もまったくなく、ITプロパートナーズと自社事業が週の中できっちり分けられるので、どちらにも集中できますね。ITプロパートナーズを利用するのは2社目ですが、1社目が契約満了となったとき、コーディネーターの方から新たに何社が紹介していただきました。

    自分のスキルを把握していただいたうえでの紹介のため、企業とのミスマッチもなく、スムーズに働けることはクリエイターにとってメリットだと思いますね。今後は企業に常駐しなくてもITプロパートナーズとして活躍できる場があれば、ますます働き方の選択肢は増えるのかなと個人的には思っています。

     
    ■ネガティブワードをポジティブに変える思考を持つ
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    Q.大川さんのようなUI/UXデザイナーが活躍するには、今後どのようなスキルが必要だと思われますか?

    デザイナーはゼロベースの状態から、要件に対して情報を可視化していく仕事。私は会社員時代にディレクター兼デザイナーという立場だったため、このスキルを自然と身に付けましたが、現在、ゼロから可視化する技術を持ったデザイナーはとても限られていると感じます。

    その分、言われたことを確実にこなせるエンジニアやデザイナーは多いですが、今の時代、そんなクリエイターは求められていない。「このサービスをもっとよくするデザインを考えてほしい」など抽象的なオーダーに対して、自分が持っているスキルや発想力をパッと出せるようなデザイナーは確実に重宝されます。

    Q.市場価値をあげるため、デザイナーが取り組むべきことは?

    デザインは手を動かしているよりも、考えている時間のほうがはるかに長い。だからこそ、IT以外のソースでも情報を収集して、自分のものにしていく力は大切ですね。

    そして、ネガティブワードをポジティブワードに変えること。私は「できません」という言葉が大嫌いで、厳しい納期を提示されたときも「できません」ではなく、「ここまでならできます」に言い換える。デザイナーはクライアントをはじめ、多くの人と関わる仕事です。自分がプロジェクトのパーツになっていることを忘れてはいけないと思うんですよ。

    よく「思いやり=想像力」と言われますが、周りに対して想像力を働かすことができれば必ず思いやりが生まれます。この考えを持っている人は一生、仕事が途切れないと思いますね。

     

    edited by editor
    ITPRO