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    技術は手段。「常にお客様のことを考えた提案」で求められる人材へーエンジニア張さんのインタビュー

    ITプロインタビュー

    2018年06月04日

    ITの基礎を学んだ新人時代
    私がITの世界に触れたのは、高校時代です。当時は中国でハードウェアのルーターを組み込んだり、サーバーを構築したり、ということを専門分野として学んでいました。また当時の私は、日本のIT文化や、日本のアニメの文化に非常に強い関心を持っていたので、直接触れたいという思いで来日を決意。大学から、日本で生活を送ることとなりました。日本の大学では情報システム工学を専攻し、コーディングを基礎から学び始めました。そして卒業研究では自身の学びの集大成として、検索エンジンを開発。その経験を経て、2009年には大手のシステム開発企業へ新入社員として入社しました。入社後まずはテスト業務から始まり、その後実装、設計、要件定義と、業務の範囲を広げていきました。新入社員ではありましたが、当時担当していたクライアントさんとの関係が非常に良好で、且つ裁量権を持って業務に当たることができる環境だったために、お客様折衝からはじまり、PL・PMといったポジションも任せていただくことができました。今振り返ってみると、とても恵まれた環境で、当時のお客様のおかげで貴重な経験を積むことができたと思います。
    作るだけの毎日はつまらない。思い切って起業にチャレンジ
    その後、先述の企業に3~4年ほど勤めたあと、当時日本で出会った友人と起業することになります。日々学ぶことの多い現場ではありましたが、数百人規模の組織であったが故に、技術的な学びを新たに得ても、ただコードを書き納品するというイチ技術者という枠組みからは逃れられない、ということに当時の私は感じてしまったのです。せっかくの人生なのだから自分の手で「モノを生み出す」という経験をしたいと思い、意気投合した友人と起業に踏み切りました。
    一緒に起業した友人は営業経験がとても豊富、一方で私は技術に自信がありました。お互いの強みを活かすかたちでなんとか事業をスタートさせました。ときは2011年頃、目をつけたのは現在のLINEのようなコミュニケーションツールです。当時、LINEのようなツールは無かったため「必ず流行るだろう」という確信を持っていましたが、「自社サービスを作る」ということは思った以上に大変で、苦戦してしまいました。会社員時代は、すでに過去経験したノウハウから、課題解決に導いたものの、ゼロから自社サービスを作る工程には、成功ノウハウが無かったためです。全ての課題を洗い出し、その課題を解決したと思ったら、また新たな課題が発生して、というループの繰り返しで、非常に大変だったのを覚えています。
    ただ、2人で始めた会社も、3名4名と人数が増え、最終的には8名という組織にまで大きくなりました。自社サービスの開発に取り組みながらも、8名のメンバーが食い倒れず、事業を続けられたという経験は非常に貴重な経験だったと思います。1年半ほど自社サービスと受託開発の2本柱で食いつないでいきましたが、LINEの存在は大きく、自社サービスをグロースさせることができなかったので、集ったメンバーは解散することになりました。解散してしまったことは残念でしたが、多くの試行錯誤を経験できた点は、自分の中で大きな糧となったと思っています。なんといっても、明日食いつなげるか?という生死のギリギリで事業に取り組めたのは、自身の事業に対するスタイルが確立されたため、非常に貴重な1年半だったと思います。
    チームが解散した後は友人に誘っていただき、その友人の会社に入社しました。その会社では事業部の立ち上げを任され、そのミッションを遂行しました。1社目では、IT技術の基礎を、2社目ではサービスを生み出すということ、そしてこの3社目では新たに事業部を立ち上げる、というそれぞれ多様な経験することができました。私自身、中国出身ということもあり、日本から、中国に物を送る際の配送料を抑えるような共送物流サービスを立ち上げました。現在はそのようなサービスは複数存在しますが、当時はそのようなサービスが少なかったため、3名で立ち上げた事業部も最大で18名ほどのチームとなりました。その事業部はうまく波に乗ったので、再度自分自身のやってみたいことにチャレンジしよう、とフリーランスの道を歩み始めました。
    —安定した資金を得ながら、自身の取り組みを進める
    これまでの経験から、様々な企業とのつながりも増えてきたので、中小企業向けに技術提案をしたり、ホームページの制作をしたり、ということをまず始めました。様々な業種業界の方のご支援をすることができ、とても楽しかったです。一貫して技術を軸としたキャリアを歩んできましたが、技術は手段と考えていて、私自身は、その先に得られる課題解決や、業務改善、また、それを通して何かが生み出される工程が好きなのだということを常々感じています。技術はどんなに学び続けても、どんどん進化していきます。勉強し続けても、新しい技術が出てくるので、技術を突き詰めるだけではいくら勉強しても、何かに縛られている環境だと私は考えています。

    技術を用いてなにかの課題解決を提供していきたい、という自身のキャリアを考えていた頃に登録したのが、ITプロパートナーズでした。このサービスならば、自分のやりたい事業を並行しながら、食べていける、つまり生活を担保しながら自身の望むキャリアを歩むことができると思ったのです。
    登録後、面談したエージェントさんからはすぐに2.3社案件を紹介してもらいました。まずは話を聞いてみようと面談を受けに行ってみたところ、クライアントさんは業務改善が上手くいっておらず多くの課題を抱えていました。一方でその課題はこれまでの私の経験を通して解決できると思えるものだったため、面談の際に、私の思う課題解決策をご提案したところ、是非一緒に働いてみたいとのお返事をいただき、その案件への参画を決めました。

    参画直後は、現場の課題整理から解決まで一貫して対応したため、業務量も多かったのですが、現在は落ち着いており、週3日ほどの稼働で自身の活動と並行して業務に当たることができています。安定した資金が得られ、且つ自身の活動も続けられる、その目標を叶える環境を紹介してくれた、ITプロパートナーズさんには感謝しています。最近は、新たにITプロパートナーズさんから新しい案件を紹介していただき、週3日の稼働、自宅作業の稼働、自身の活動と更に柔軟な働き方で且つ複数のクライアントさんと関わることができています。

    この様に複数のクライアントさんと関わりながらも、現在自身の事業の立ち上げ準備をしています。この様にお話すると、「なぜそこまで働くのか」ということをよく質問されるのですが、もちろんクライアントさんのために尽力することがやりがいということが一番ですが、その先の目標として「将来自身の体力がなくなっても、マネタイズができるように」というひとことを据えています。現在私はまだ目の前のことにコミットする体力があります。その体力があるうちに、自分の手を離れてもまわる事業を作っていきたいと思っています。そのための修行期間、と思って日々頑張っているところですね。
    —これからフリーランスを目指す方へメッセージ
    まずは基礎的なことですが、私自身気をつけているのは体調管理です。「そんなことか」と思うかもしれませんが、フリーランスは体が資本です。忙しいときほど、しっかりと食事と運動をとり、常に業務にコミットできる状態を保つことが大切です。
    あとは、本質的な話になりますが、「自分が何をやりたいか」に注目しがちになってしまいますが、「常にお客様のことを考えた提案をすること」を最重視する姿勢が大切だと思います。私自身、起業やサービス立ち上げなど様々な経験をしてきましたが、結局成功したのはその視点を持てていたときです。フリーランスはいかにお客様から必要とされるか、という働き方です。そのためにも「常にお客様のことを考えた提案をすること」を意識して行動できると、良い循環を生み出せるかもしれません。やりたい事があり、今いる環境でそのやりたい事が叶えられないなら、是非チャレンジしてほしいと思います。

    edited by itpropartners_media
    ITPRO