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    「失敗の繰り返しから本当にやりたいことをみつけた」—株式会社SunQ 代表取締役社長 斉藤靖さん

    ITプロインタビュー

    2017年11月30日

    現在アプリエンジニアとして週1日のMTG出社+ご自宅リモート開発、という働き方をされている、斉藤靖さん。「リモート開発だなんて羨ましい」と思われる方も多いかもしれません。しかし、ここまでの道のりに多くの困難があったとのこと。今回は、困難を乗り越え、収入の確保とご自身の事業への挑戦、この両立に成功するまでの道のりをご本人にお伺いしてきました。

    2度の転職で得た幅広いスキルと人脈

    私は新卒からエンジニアとして10年以上会社勤めをしてきました。もう少し遡ると大学時代の頃から、専攻は文系ながらも、趣味でブログサイトを立ち上げたりと、簡単なものでありながらもエンジニアという分野に興味を持っていました。たまたまその立ち上げたブログがYahoo!に取り上げられたということもあり、月あたり10万PV程は稼げていたので、そのブログ活動と仕事の両立を考え、比較的自由度の高いベンチャー企業へエンジニアとして入社することに決めました。それが最初のキャリアです。

    その企業は、働き方に融通は効きましたが、どうしても二次受け案件が多く、設計から組むような経験が積めませんでした。そこで転職を考え、次は一部上場している大企業への参画を選択しました。そこでは、転職目的だった上流から下流までのスキルを身に着けることができました。また、大きなプロジェクトを進めるにあたって外部の方とも連携することが多く、エンジニアとして、様々な方との繋がりもここで大きく広がったように思います。そこで出会った外部のエンジニアの方にたまたま声をかけられ、2度目の転職を決意しました。(この時は特にはフリーランスになる、ということには意識は向いていなく、タイミングに身を任せキャリアを選択していました。)

    「フリーランス」という新しい選択肢

    一方で会社勤めしながら個人で開発していたアプリがいくつかヒットし、媒体にとりあげてもらう機会が何度かありました。そのような経験を通して、少しずつフリーランスとしての活動を意識し始めていたかもしれません。会社勤めであったため副業は禁止。個人で開発したそのアプリでマネタイズすることを考えていなかったために収入は無いものの、サーバー代だけがかかるということで、ヒットすればするほど、収益面が苦しくなってしまいました。このあたりでようやく個人で開発にチャレンジするならば、マネタイズもしっかりと考えなくてはならない、と思うようになり、今後のキャリアを改めて考え始めました。

    このまま会社勤めを続け、マネタイズに苦しみながらも開発を進めるのは難しい。それならばスキルも身についてきたので、個人開発でしっかりマネタイズできるようなフリーランスにチャレンジしよう、そう考えたのです。また、当時は収益面とは別に、奥さんの体調をそばで見守りたいという思いがあり、フリーランスはやりたいことを全てやりきるための最大の解決策と考えました。

    自身のコントロールが最大の課題

    案件は、サポートしていただきながら探したいと思ったので、まずはエージェント経由で案件を紹介してもらい、経験を積むこととなりました。しかし、最初の案件ではとても苦労しましたね。10年以上会社員勤めをしていたために、週5日のリソースを使うという働き方が身についてしまっている。週3日の限られたリソースで開発を進めるということは非常にハードルの高いことでした。また、会社員時代は開発するシステムの仕様もある程度決まっており、スケジュールも大枠を会社が決めてくれる。一方でフリーランスはそれを自らコントロールし、自走しなければならない。それができるまで半年もかかってしまい、本来やりたかった奥さんのサポートや個人開発は後手にまわってしまいました。

    そこで自身の頭を切り替え、まずはフリーランスとして週5日コミットすることにしました。その後、またどうしてもやりたいことが見つかったり、自分にもう少し余裕ができたら稼働を下げれば良い、そう考え判断しました。

    エージェントは市場価値を守るためのパートナー

    その時に常駐していた現場のエンジニアさんから、たまたまITプロパートナーズさんのサービスをオススメしてもらったのです。ITプロパートナーズさんのサービスは元々知っていましたが、登録時はタイミングが合わなかったため、このタイミングでもう一度お話を聞いてみようと思いました。そしたらトントン拍子に希望条件にマッチした案件を紹介してもらえたので、その案件に参画することに。フリーランスとしての働き方もしっかり身についていたので、現状週1日のミーティングのみ参加し、あとはリモートで開発を進めています。

    現在の案件参画に際して特に助かったことは、単価交渉についてです。クラウドソーシング等を利用して案件に参画したこともありますが、そうすると大体希望単価の2/3くらいの単価になってしまうことが多かったのです。それが、エージェントさんを経由いただくことで、単価交渉して希望に近づけてくれるため、日々納得感を持って働くことが出来ています。そこはひとつモチベーションにも関わってくるので、本当に助かりました。

    現在参画している案件は、希望によって週3日の稼働にも調整できるため、個人の活動とのバランスをとることが出来ています。

    遂に始まったマネタイズと個人活動の両立

    先ほど、本当にやりたいことができたら稼働を下げ、個人の活動をしようと考えたとお話しましたが、まさに自分のやりたいことが見つかり、今は法人を立ち上げ、チャレンジしている最中です。親子向けのプログラミング教育事業を立ち上げました。スクール名は「ファミプロ」といい、主に学校へ訪問活動をしています。2020年にはプログラミングの義務教育が始まりますが、その前に親や教師へのサポートも必要であると考えたため、この事業を立ち上げました。

    子どもたちにプログラミングを教える斉藤さん。子どもたちは発想力が豊かで、開発においても可能性を感じるとのこと


    ここまでの道のりはとても長かったですが、振り返ってみると失敗と改善の繰り返しでした。特に自分自身のコントロールという点は非常に苦戦をしたので、フリーランスを考えている方には、まずは週5日でコミットし、身体を慣らす。その後、自身のコントロール力が身についた時点で、自分の事業や、やりたいことにチャレンジする、といった働き方を一つの手段としてオススメしたいと思っています。


    失敗を恐れ、なかなかフリーランスへの決断が出来ない方も多いかもしれません。私自身、失敗の繰り返しでした。でも諦めず何度もチャレンジしました。そして失敗の中から「家族の時間、親子で一緒に学ぶ事」の大切さを学び、少なからず今の事業へ結びついていることもあります。


    経験者は語る、ということでまずは失敗を恐れない、そして失敗しても諦めない、ということをこれからチャレンジしたいと考えている方にアドバイスできたらいいな、と思います。私自身も引き続きチャレンジの繰り返しとなるので一緒に頑張りましょう。


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